参加してくださった方のコメントが私や同じ参加者の方の心にとても響きました。
そのコメントとは↓
「人生も折り返し地点を過ぎ、一体自分は何のためにここにいるのか?残りの人生で何をするべきなのかを知りたいという気持ちが強くなってきて、瞑想というものにとても惹かれ、瞑想を通してそれを理解したい」
というものでした。
文章にして言葉を読むと、誰もが一度はその疑問について思いを馳せたことがあると思うので、ありふれた内容と思うかもしれませんが、
文章そのものではなく、その方の真剣な強いエネルギーがとても伝わってきて周囲に影響を与えました。
このような哲学的、宗教的な問いに正解というものはないでしょうし、人それぞれに違うものだと思いますが、ここではこの勉強会で話したことについて書こうと思います。
結論から言うと、
この人生に達成するべき目的というものはありません。
今、生きていることがすでにゴールですので、何かすべきことなど何もないのです。
この人生に達成すべき目的というものはありません。
今ここに生きているということが全てですので、何かすべきことなど何もないのです。
何のためにここにいるのか?の答えは、
「ただ、今ここに存在することを感じる」
だけでいいのです。
これは別の言い方をするなら、
「本当の自分を知るということ」
につながっていきます。
「私は誰か?」
「私とはいったい何なのか?」
という問いにみなさんならどういう答えを見出しますか?
本当の自分と繋がっている感覚を持てないと、欠乏感が払拭できず、常に何かを探し求め続け、追い求めるのを止めることができません。
私たちの本質は意識です。
名前でも肉体でも性別でも国籍でも学歴でも職業でもありません。
これらは現れては消えてゆく表面的なものに過ぎません。
肉体をはじめとするこれらは、誰かの子宮に宿り、誕生し、しばらく生き、そして死にゆくものです。
意識は生まれたり消えたりしません。
常に今ここにあり、どんな概念もありません。
自分自身を肉体、思考、感情、状況と言う物質的な形の中に探すのをやめ、常に今ここに存在していると気づくことです
このことは海と波に例えられます。
海は源である意識、
波が個別の意識です
この二つは別々に存在するわけではありません。
アイデンティティである私を超えて、本当の自分とは誰かを知るために瞑想は役に立つ手段だと思います。