今回の大阪勉強会では、瞑想の習慣化という観点から3回にわけて講義と実践を行いました。
瞑想とは、瞑想する人ごとに定義や方法があるものだと思いますが、ここでは主に瞑想=気づきの瞑想として話をしています。
勉強会で実践する時も、その時によって何かに集中したり、観察したりする方法をお伝えしていますが、最終的にどういう状態になったらいいのかという話をしましたので、それについて書いていきます。
それは
「何もしない」
という状態です。
体も心もです。
体を静めるのはそれほどの努力は必要ないでしょう。
姿勢を正して座り、そして目を閉じ、口も閉じ、リラックスします。
細かく言うと、リラックスするとはとても奥が深く、心のどこかに意図があったりすれば真のリラックスは難しくなりますが、体の力を抜くというレベルでは呼吸を深めればそれほど難しくないと思います。
その一方で心の方はなかなかそうもいかないと思います
思考は続くでしょう。雑念がとりとめもなく沸き続けます。
そのまま流すことができればそれは全く問題ではありません。
やがてそれは自動的に静まっていきますが、始めてから慣れるまでの期間は静まるまで困難を感じるかもしれません。
心を静めることは、強制的にできるものでもなく、自然とやってくるものです。
努力して得られるものではありませんので、雑念をそのまま放っておくようにします。
しかし思考が続き、その思考と一体化し、それを私の考えとして真実としている限り、それをやめることは不可能に近いかもしれません
ではどうすればいいのか?
ただ観察すること
何かしようとせず、ただ眺めているだけ
これを聞いて頭ではどういう状態かを理解することはできるでしょう。
しかし、私たちは常に成長し、努力し、より良いところへ行くために頑張ることが素晴らしいし、幸せになる方法だと教わっています。
ここで言っているのはその逆です。
その努力、頑張りが障害になっているということに気づきなさいと言っているのです。
なぜなら、求めているもの、本当の自分はすでにここにあるからです。
本当の自分とは常につながっています。
それを感じられない原因が心の働きです。
その邪魔をしている思考を静めるために瞑想を手段として使ってみてください。